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ノンカフェインのほうじ茶
ほうじ茶はノンカフェインの商品もあるので、子供やお年寄り、妊婦の方も安心して飲むことができます。
お茶はコーヒーと並べて挙げられるほどカフェインの含有量が豊富ですが、もともと緑茶の中でほうじ茶はカフェインの量が少ないお茶なのです。
そもそも日本茶にはいろんなお茶がありすぎて、どれが何茶なのかイマイチ体系立てて理解できていないという人は、多いのではないでしょうか。
日本茶のほとんどは緑茶であり、緑茶の定義は、生茶葉が摘採されたあと、紅茶などと違いそのまま発酵させず、炒ったり蒸したりすることで発酵を止めたものです。
緑茶の中でも細分化されて名前が付いているのは、製造過程が微妙に違うからです。
お茶の名前の由来となるのは、主に茶葉の栽培方法、摘まれた順番、使用している茶葉の箇所、あとは摘んだあとの熱処理のされ方などがあります。
茶葉の栽培には、そのまま新芽を摘む方法と、上に布などを被せて新芽に一定期間日光を当てないものがあります。
日光がなければ、新芽の中の旨み成分であるテアニンが、渋み成分のカテキンへと変化することが不可能になるため、結果として渋みのない旨みの豊富なお茶ができるのです。
被せ物を1週間ほどして摘んだ茶をかぶせ茶、20日ほど置いたものを玉露、玉露より長く日光を遮られ、その後の過程で手揉みされない茶をてん茶といい、てん茶は抹茶の原料となります。
摘まれた順番は皆さんご存じの通り、一番茶、二番茶、三番茶と順に呼ばれ、三番茶を摘まず、秋冬番茶と呼ばれる秋口の茶葉を使うお茶もあります。
また、茶葉の使用されている箇所もわかりやすい、そのままの名前が付いており、茎茶や芽茶などがそれにあたります。
他の玉露や煎茶などの仕上げ工程で出る細かい粉末状の茶葉を集めた粉茶などもあります。
ほうじ茶が関係しているのは、最後の茶葉の熱処理のされ方です。
緑茶で一般的な煎茶は、摘まれた後蒸され、手揉みによって整形されたあと、乾燥させて中の水分量を減らし、保存が利くように処理されます。
煎茶の工程が一番一般的であり、それ以外の特別な作られ方をしているものが独特の名前を持っている場合が多く見られます。
例えば九州などで有名な玉緑茶は、手揉みの代わりに大きなドラムに蒸した茶葉をいれて熱風を当てることで乾燥させるので、煎茶より茶葉が丸いのが特徴です。
ほうじ茶はそうやってできあがった他の茶を、更にキツネ色になるまで炒ることで出来上がります。
この高温で焙じる工程で、茶葉に含まれるカフェインが昇華して、他の緑茶に類を見ない低カフェインが実現するのです。
ノンカフェインのほうじ茶は今では病院に置かれるお茶の代表格ですし、妊婦や赤ちゃんにも医者が勧めるものです。
しかし、ノンカフェインという意味は少し誤解がつきまといます。
ほうじ茶は緑茶の中ではもともとカフェインの量が少ないのですが、カフェインが豊富で知られる緑茶の中では少ない方、ということなので、少ないと言っても麦茶と同じくらいのカフェインは含まれています。
ほうじ茶に限らず、ノンカフェインという概念は、ゼロとまでは言わないものの、他のカフェインを含まない飲み物と同じくらい、日常生活に影響が及ばないように量を抑えたもの、ということです。
ノンカフェインのほうじ茶というといかにもカフェインが入っていないように聞こえますが、実際には通常のほうじ茶よりカフェイン量を抑えただけで、大なり小なりカフェインが入っていることになります。
とは言っても、まれに勘違いを起こし、事実を知った際精神的な不安を煽るぐらいで、日に人間が飲める水分量を考えれば、実際にはそれほど敏感になる必要はありません。
それでなくても食べ物や飲み物に制限が付きまとう妊婦の方や、病気を治療中の方などは、お茶やコーヒーなどの典型的な味が無性に恋しくなることも多いことでしょう。
素っ気ない水よりは、馴染んだ味の付いたお茶を飲みたいと思う人は少なくないはずです。
また、幼い子供に色々な味を覚えさせ、味覚を刺激するために、飲ませたいと言う方もいるでしょう。
お茶を飲みたい、あるいは飲ませたいのに、それに踏み込むことができない原因がカフェインなら、ノンカフェインのほうじ茶は最適のお茶です。